ドローン iモードの呪縛 成功体験が裏目 インフラ重視 サービスは後手 - 無人航空機(ドローン)の情報を発信するブログ

ドローン iモードの呪縛 成功体験が裏目 インフラ重視 サービスは後手

各種IT技術の時代推移についてご紹介します。

読み物としては面白いので参考に。近年のキーワードは ドローン AI ですね。

1990年代の「IT(情報技術)革命」から20年。人工知能(AI)などの登場により、IT市場が再び活気づいている。時価総額上位には米国や中国のIT企業が並び、日本企業の名前は見あたらない。どこでボタンを掛け違えたのか。
毎秒1・5メガビットの通信速度で月額料金30万円。価格性能比で現在の5千倍以上もする信じられない値段だが、NTTが20年ほど前まで提供していた専用線の接続料金だ。
米国防総省で生まれたインターネットが民間に本格開放されたのは1990年。「ベルリンの壁」崩壊に伴う東西冷戦終結の平和の配当だった。米国では当時、市内電話は定額制が一般的で、速度はともかく一般家庭でもネットの常時接続が可能になった。
そこに目をつけたのがヤフーやアマゾン・ドット・コムなどの米ベンチャー企業だ。ネットを使った電子商取引や情報サービスを次々と立ち上げ、いわゆる「ドットコム」ブームを巻き起こした。
日本でもソフトバンクがヤフー日本法人を96年に設立、翌年には楽天も旗揚げした。だが従量制のダイヤルアップ接続では料金がかさんでしまう。米国のように利用者を増やすには、常時接続と料金の引き下げが必要だった。
「このままでは日本はネット後進国になってしまう」。そんな時、声を上げたのが慶応大学の教授だった竹中平蔵氏や大学間ネットの「WIDE」プロジェクトを担っていた村井純慶大教授らだ。NTTに対し通信網の開放を政府が迫るべきだと主張した。
これに反応した森喜朗政権は2000年に「IT戦略会議」を設置。森氏と早稲田大学の同窓だったソニーの出井伸之会長が初代議長を務め、翌年には「e―Japan戦略」が始動、NTTの回線開放が進むことになった。
ソフトバンクの孫正義社長は「ヤフーBB」と名付けたADSLサービスを発表。接続装置を無料配布し、自分で配線してもらう画期的な方法で利用者を獲得。料金は月額2280円と一気に専用線の百分の1以下に下がった。
NTTがネットに二の足を踏んだのには訳がある。ネットは構造上、混み具合で速度が変わるため「商品にならないと考えられた」とNTTで当時、ネットを研究していた後藤滋樹早大教授はいう。
だが手軽にネットが使えるようになると瞬く間に利用者が増え、インフラも世界トップとなった。一方、99年には世界初の携帯ネット「iモード」がNTTドコモから登場。逆に米国では2000年にITバブルがはじけ、日本の巻き返しが注目された。
IT戦略で成功した小泉純一郎政権は、次はインフラの利活用を促そうと「IT新改革戦略」を06年に発表。医療の情報化やテレワークの推進などを掲げた。「通信と放送の融合」を進める閣議決定をしたのもこの時だ。
ところが歯車は再び狂い始める。小泉政権の余勢を駆って新戦略に着手した安倍晋三政権がわずか1年で退陣、IT戦略の迷走が始まった。麻生太郎政権では既得権者の巻き返しにより医療の情報化策などが骨抜きにされた。
一方、米国は04年のグーグル上場を機に再び「Web2・0」ブームを迎える。クラウドの登場でコストが大幅に下がり、広告課金も可能になったからだ。時価総額上位5社には「プラットフォーマー」と呼ばれる検索や電子商取引、ソーシャルメディアなどの新しいサービスを構築して成功した企業が並ぶ。
そう考えると日本がネットを十分活用できなかったのは、インフラ整備だけにとどまり新たなサービスを育もうという意識が政府や民間にも欠けていたからといえる。政府規制やNTTグループの独占体質などが「ガラパゴス市場」を生んでしまった。
例えば検索技術。日本にも数多くの検索エンジンがあったが、著作権法上、他社のデータを読み込めず、グーグルに市場を奪われてしまった。
クラウド技術も同様だ。日本ではデータは社内に置くのが当たり前で、東日本大震災までクラウドを使おうという発想がなかった。10年の著作権法改正までサーバーを置くことすらできなかった。
成功体験もじゃまをした。アップルがスマートフォンで成功した後もドコモは最後まで「iモード」にこだわり、結局は後に続く国内メーカーを放り出してしまった。

その意味ではIoT革命は日本企業には新たなチャンスといえる。IoTはソフトやサービスだけでは実現できず、日本のものづくり技術が必要とされているからだ。IT分野における失われた20年を取り返すには、自動運転やドローン(小型無人機)など成長が見込める分野で、規制緩和を通じ新しいプレーヤーを育てることが必要である。

(参考)

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